野良猫について

猫がきらいだった私を、猫好きにしてくれたのは、13年前に亡くなったメス猫のニャーでした。

我が家の裏庭の物置に住み着いたときは、動作や毛づやから見ても、もうかなりの歳だったでしょうが、我が家の家族を10年間も癒してくれて、逝きました。

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我が家に来るまでは、どこかで飼われていたのでしょうが、野良生活が長かったのか、汚れていて、かなり虐待されていたようで臆病な猫でした。

ニャーが亡くなってから、半年でミナコを拾って12年経ちましたが、野良猫に共通することは、かけた愛情を飼い主に返してくれることでしょうか。

飼い主に服従する犬と違って、猫は単独生活者なのでマイペースで、人間をあてにしない性格などと、飼い方・育て方・しつけ方などの本に書いています。

ペットショップやブリーダーなどから購入した純血種や、我が家の清子のように両親とも純血種のミックスのねこは、生まれてから死ぬまで、可愛がられて育った猫の血筋なので、本に書いているような我がままな性格です。

それに比べると、野良猫はいじめられたり、食餌にも苦労をして生き抜いてきた血筋があるので、我慢ができて優しさがあって利口なところが違うと感じます。

我が家の元野良猫たちを見ていると、一度心を開くと人間に対して絶大な信頼を寄せ、少々嫌なことをされても我慢しますし、愛情表現が豊かで、まるで忠犬のように感じるところがあります。