夜の薄暗がりの中ではヒゲをアンテナのように使い、狭い場所を通るときなど、物にぶつからないようにします。
ヒゲを広げて身体が通れるかを確認したり、暗闇で触毛に当たる空気の流れを読んだり、ヒゲは目に見えない危険を探るセンサーの役目をしています。
人間の眉毛にあたる、目の上にある上毛(うわげ)。目の横に生えてる頬骨毛(ほおぼねもう)。鼻の横の一番長い上震毛(じょうしんもう)。口の下の頭下毛(とうしたげ)と顔には4種類のヒゲがはえています。
猫のヒゲは、普通の被毛と異なり、専門用語では震毛(しんもう)と呼ばれていますが、この毛が無くなると途方にくれてしまいます。
ヒゲ自体には感覚はありませんが、根元にある神経が触毛の微妙な動きを脳に伝えています。
警戒や緊張をしているときは、先までピンと立てて広げていて、反対にリラックスしているときは先が下がっています。
さまざまな情報をキャッチするヒゲは、ネコの気持ちをあらわすバロメーターです。
ヒゲは顔だけではなく、前足の後ろ側にも生えています。これは主根毛と呼ばれていて、ヒゲと同じように敏感です。
ヒゲをよく観察して、猫の飼い方をマスターしましょう。